在職老齢年金

定年後再就職で年金減

60歳以後も就労する人は、給与および賞与の金額により年金受給額が減額されます。

在職老齢年金とは、60歳以上の厚生年金被保険者に支給される老齢厚生年金のことです。会社から受け取る賃金額が一定以上の場合、年金受給額が減額されます。

厚生年金加入者は、国民年金第二号被保険者として国民年金にも加入しています。一階部分(基礎年金)は定額ですが、二階部分は、掛金に応じて将来受け取る年金額も増えます。

平成23年春の時点での計算式を掲載しています。

60歳から64歳までの方は、給与と年金の合計が月28万円以上の場合
65歳以上の方は、給与と年金の合計が月48万円以上の場合

超えた分の半額が年金から減額されます(超えた分の半額>年金の場合は、年金0)。

毎月の給料と、過去一年間の賞与の12分の1の合計を給与とみまします。

60歳、月収20万円、過去一年の賞与60万円、厚生年金の月額10万円の場合を考えてみます。

賞与60万円は、一ヶ月5万円とみなすので、20+5+10=35となります。28万円を超えた額は7万円なので、その半額3万5,000円が減額され、年金受給額は6万5000円となります。

働かないと受給できる年金が、減額されてしまうのは、確かに損した気分になりますね。しかし、年金は本来は働けなくなった時の生活費保障。そう考えると、働ける間は自分で面倒を見る、というのが好ましいように思います。計算式は働きながら年金を受け取る場合の計算(60歳以上65歳未満)をごらんください。