10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書 108)

「10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書 108)」澤上 篤人朝日新聞出版

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投資の基本がよくわかる。デイトレーダー、短期売買嗜好の投資家には面白くないか、
基本として知っていることの羅列か。
分散投資の考え方や、長期投資姿勢で、リスク分散、低リスクで安定したリターンをと
考える人には、この一冊から自分にあったスタイルを見つけだせるはず。

文章がとても読みやすいので、今、投資に役立つ情報源としてより、
自分の投資スタイル、基本的な資金運用姿勢の方針決定になるルール作りに
役に立つ勉強をするために読んでみてはいかがでしょうか?

投資とは基本的に著者の考え(投資は長期で、短期の景気動向やレポートは無意味)
には賛同するが、もっとも重要な「ではどこで何を買うべきか」という点が
スルーされているのが残念。
単に下がったら買い向かうというだけでは、山一の論理と変わらないのだ。
もっともそこは肝の部分であり、安々とは教えられませんぜということか。
それでも、数多あるチャートテクや短期売買推奨本に比べれば、ずっと簡素で
本質的な本ではある。
投資とは何かを学びたい人には入門本としてオススメしたい。

長期投資とは個人による経済政策であるさわかみファンド設立者による長期投資のススメです。

著者が薦める長期投資とは、単純に長期的な資産運用で、直近の景気変動に影響されない資産運用を実現することだけでなく、「将来こういう企業伸びてほしい」という企業に対して投資するという経済振興的な意味合いも含まれるようです。

個人的には、こういう考え方は大いに共感できます。行政に頼らずに、国民一人一人が自分の頭で考え、自分たちの生活をよりよくするために資産を有効に投資するという動きが、日本でも根付いていけばもう少し社会が良い方向に向かっていくのではないかと感じました。

わかりやすい長期投資へのいざない著者である澤上氏はいわずとしれたさわかみファンドの設立者である。
このファンドは長期投資を旨として、顧客にノーロードで直接販売を行うという、
アメリカのヴァンガードのような長期投資ファンドの、日本における先駆けである。

さて、本書は本というよりは、むしろ講演を筆記ように読みやすい。
株を買ったことのない人に向って、株式長期投資をすすめるというスタンスである。
逆にいえば、内容としては少しでも投資に興味のある人には
たいへんに物足りないかもしれない。

最重要な指摘としては、日本の過去をみても、
上場株式に投資することは平均の年率で13%のリターンを生んできたということ。
そして、アメリカでも同じであること。

これは世界のほとんどすべての先進国で確認されている事実である。
おそらく自由貿易を基調とする資本主義国では、
上場株式のリターンの平均は10%にはなる。
これは7,2年で2倍、40年で約50倍でなる。

日本の資本主義体制が今後も維持されるのであれば、
国内の長期株式投資は、それなりに有望であるといえよう。
当然のことながら、長期投資を使っては、どこかのムックにあるように、
すぐに数億円をだれもが手にすることはできない、ではあるが。

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