サラリーマンは二度破産する(藤川太)
ライフプラン入門書
子供二人とマイホームを持つ平均的なサラリーマンに破産の危険がある、という警告。 人生計画とお金に今まで無頓着だった方向けの入門書。

サラリーマンは二度破産するとは
サラリーマンの家計は子育て期と退職後の二度、収支がマイナスになる危険性がある。 ライフプランを考えて貯蓄や資産運用することを推奨している。
年収700万円貯蓄600万円のサラリーマンと専業主婦、子供二人の家庭がマイホーム購入、というモデルケースを想定している。サラリーマンの平均年収よりも高いので、中流家庭もしくは中の上程度だと思われるが、破産の危険がある、というシミュレーションは注目である。
家計のリストラ案としては、住宅ローン、生命保険、マイカー等の固定費を減らすことを提案している。本書によると良く考えずに生命保険に加入している人も意外と多いようである。この機に見直すのも良いかもしれない。
資産運用についての記述は初心者向けの部分が多い。 また複収入(サラリーマンの副業や主婦のパート)等が月数万円程度でも、破産の危険がかなり減ることが提示されているが、副収入を稼ぐ方法等は紹介されていない。 これらについて知りたい場合は別の書籍も読む必要がある。
藤川太氏について
ファイナンシャルプランナー。家計見直し相談やセミナーを行っている生活デザイン株式会社の代表取締役である。