資本論(マルクス)
資本主義経済の詳細な解説書
共産主義のイメージが強いが、実際は優れた経済の解説書である。 貨幣経済、労働と賃金の関係など、経済の必須知識を得るために読むべき。

「資本論」とは
マルクスの主な著書で、資本主義の発達過程、 労働と賃金の関係などが詳しく解説されている。 資本主義により生産性が向上することなど、 資本主義の仕組みの分析も詳しい。 共産主義の思想本としてではなく、経済の解説書として優れている。
経済学の予備知識は必ずしも必要ではないが、大部なので、 手軽に読みたい人は、 「賃労働と資本」、 「賃銀・価格および利潤改版」 をお薦めする。
カールマルクス氏について
共産主義の政治思想家として有名。 資本主義の問題を指摘しつつも、資本主義自体は必要な過程であり、 資本主義が成熟した後に共産主義に至る、と主張している。
思想としては理想主義的で、計画経済など現実離れした部分もある。 しかしながら、「資本論」や他の著書における貨幣経済の分析は詳細で、 経済の仕組みを学ぶのに非常に役立つ。
資本が拡大再生産する仕組み、労働と賃金と搾取の関係など、 資本主義社会で生きるために必要な知識を得ることができる。 ぜひとも読んでおきたい。