内藤忍の資産設計塾
アセットアロケーション
長期投資の生命線はアセットアロケーション(資産配分)と解く。 10万円から資産運用シミュレーションを紹介している。

資産設計塾とは
「FXで稼ぐ」「中国株で稼ぐ」といった個別商品よりも、長期投資視点での資産への資金配分(アセットアロケーション)の重要さを解説した本。個人投資家は「どの株を買うか?」を気にするあまり、「木を見て森を見ず」になりがちであるが、「森を見る」ことに重点を置いている。 また投資というと儲けに目を奪われがちであるが、リスクを第一に考えるべき、という主張は重要である。
長期投資視点から見た、複利運用の威力や、ドルコスト平均法による高値掴み回避、リバランスの重要性、についての説明も詳しい。 資金10万円から1000万円までのケースで資産運用シミュレーションを紙上で行っているのもこの本の特徴といえる。
運用商品も、投資信託やETFだけでなく、外貨証拠金取引や、REIT(不動産投信)、コモディティ(原油や穀物)等、いろいろなものが紹介されている。
また本書では、長期投資のための参考書籍がいくつか紹介されている。それらにも目を通すと、投資についてより一層理解が深まるであろう。 セミナー参加も勉強といえるが、本書では有料セミナーを推奨している。セミナーの質や参加者の意識が高いことから、投資額(セミナー受講料)以上のリターンを期待できるからである。
内藤忍氏について
マネックスユニバーシティ(個人投資家向け投資教育を行う企業)社長。 マネックス証券や日経WagaMaga等で資産運用記事を執筆している。
長期投資では、資産配分(アセットアロケーション)が重要であり、運用成績に大きく影響するという主張をしている。
本書の他にも、資産設計手帳のすすめ等、多くの投資指南書を執筆している。