消えた年金を追って

「消えた年金」を追って―欠陥国家、その実態を暴く

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自治労から聞いた事年金に関してさぼりまくってこの様な体たらくを招いた自治労の実態を、
さも今までの政権が悪かったと言う風に、暴露の形態を使って書いている本。

言わば、「自治労がこんな風にさぼったから、国民は年金貰えなくなったんですよ」と言う風に解釈して読んだ方がいいかもしれません。


前半は◎、後半は△ 長妻議員の著作は以前にマンガ版の年金制度告発本を読んだのだが、そのかわい過ぎる絵柄が内容のシリアスさにそぐわず、むしろ文字(と写真)だけで読んだ方が良いだろうと、期待して本書を手に取った。

 うん、確かに前半第一部では現在の年金制度のズサンさを、具体的事例と詳しい資料付きでこれでもかと言うほど、鋭く追及している。

 ただ第二部のQ&Aは長妻議員が内閣に提出した質問主意書とそれに対する答弁書に、見出しをつけて採録してあるだけなので、文体が非常に読みづらく、似たような質問→答弁の繰り返しも多くてかなり単調感もあった。

 さらに、資料を重視するのは良いけれども、p.74〜91の「本人保管の領収書以外には納付記録が存在しなかった事例」のリスト、p.146〜179の「紙台帳保管状況リスト」は、あわせて50頁以上にもわたる詳細なもので、一般の読者には不要であろう。第二部Q&Aと合わせて水増しくさい気もした。

 第一部の文章だけでもっとコンパクトであったなら、非常に解り易い本で☆5つの評価だが、これだけ分厚くなった為に、評価を下げざるを得ない。

問題の明確化は十分だが、具体的な対策案には不安を覚えるニュースなどの国会で厳しい追及の場面を見かけることが多い「長妻議員」の手による書です。
現在でも日本の年金制度は問題が解決しないばかりか、受給者の受益が減る方向へ
変わりゆく流れが見受けられますが、制度上の問題ばかりではなく手続上にも問題があったことは
既に昨今の話題となっており周知の通りだと思います。
社会保険庁の手続上の問題に関して、その杜撰な実態を暴いた中心人物である長妻氏であるから
本書が書けたことは間違いないと思います。
第一部はその消えた年金に関しての調査経緯と背景、そして問題追求の過程に紙面が割かれて
おり、社会保険庁および政府の不誠実さが明らかにされ、問題が根深いことが覗えます。
そして、第二部では安部元首相への3回に及ぶ「消えた年金問題」に関する質問主意書とその
答弁書が載せられています。ここでも、長妻氏が相手を追い詰めるために練られた文章が
並べられているのですが、回答の多くに「お答えすることは困難」、「非公開である」などの
文言が並び、ほとんど「暖簾に腕押し状態」のようにも感じられる答弁が続きます。
法律学科を卒業し、記者であったことから年金問題の追及、そして本書の執筆などに関しても
適した方なのだと思われます。
ただし、具体的な将来のあるべき年金像に関しては、必ずしも著者が描ききれているとは
言い切れず、理想論に終始している感もあり、更には自民党から民主党に政権交代すれば
すべてが解決、といった論調にはやはり疑問を感じないわけにはいきません。
本書が有効に活用できる方は、基礎的な部分をご存知の方で話題の年金制度について、
どのような問題がどこにあるのかを知りたい方や、「未統合の記録○○万件」などと細かい
数字が示されており、そういった内容を把握されたい方にお勧めできる内容と思います。

「年金」の実態を知る!「年金」が、社会保険庁のいい加減な仕事により、宙に浮いていることは、「年金」を受け取る年代になっている方は勿論、まだ、その段階になっていない若い方も、「年金」の掛金を払っている以上、関心が深いと思います。
本書は、年金男『長妻 昭』衆議院議員が、国会での論戦も踏まえて、現在の「年金」に関する実態を暴いたもので、資料も豊富に含まれています。
「年金」の実態を知るためにも、読んで参考になる本です。

ジャーナリストの著としては一流、政治家の著としては三流以下ミスター年金こと長妻昭衆院議員による追求記録。政府・与党(ここに自治労が含まれないのは疑問だが)への怒りに満ちた弁舌はすさまじく、ジャーナリストとしては真っ当な仕事をしていると思うが、制度を作ることが本分である国会議員の仕事としては大いに疑問が残る。疑惑追及やら責任追及といった記者活動は司直の手に委ねて、そろそろ政治家らしく年金六法を紐解いてみては如何だろうか。批判と修正要求だけでは現行制度の変更など夢のまた夢。本気で改革を考えているのならば、法案作成はもちろん、現在のポジションに関係なく柔軟に協力し合うべき。

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