長期投資のデメリット
必ず余裕資金で運用しましょう。
投資にはメリットとデメリットがつきものです。 長期投資にも当然デメリットがあります。
突発的な事件の影響を受ける。
企業が不祥事を起こした場合などには、株価が一気に下がります。 例えばJR西日本株は、宝塚尼崎間の電車脱線事故の直後に暴落しました。 不祥事でなくても、企業の業績が急に悪化すれば、株価が下がります。 業績悪化の要因は企業内にあるとは限らず、 原油価格の高騰など外部要因の可能性もあります。
仮に企業活動が順調であっても、予想できない事件が起きることがあります。 例えば、2005年12月にみずほ証券が取引金額と株数を間違って注文したために、 ジェイコム株の株価が1日で20万円も変動する事件が起きました。
資金の流動性が低い。
デイトレードなら、株を購入しても短期で売ることになるため、 資金は現金で持っていることができます。 長期の場合は、急に現金が必要になった場合、 長期保有目的の株を、本来の目標ではない時に売買するはめになるかもしれません。
株はもともと余裕資金を投資するのが基本ですが、 長期投資では特に重要です。
売りポジションでは参加できない。
デイトレードの場合は、「買い」「売り」の順だけでなく、 「売り」「買い」の順でも取引を行う(空売りする)ことができます。 ある銘柄が下がると予測した場合は、まず売り注文をして、 株価が下がった後に買うことで利益を得ることができます。
長期投資では、売りから始めることはできません。 空売りをする場合は、一定期間以内に買い戻す必要が有るからです。 期間は証券会社によって異なりますが、 数年などということは無いので、 売りポジションでの長期投資は実質的に不可能です。