年金問題

ハイリスクローリターン

金融商品という観点から見た場合、年金制度には問題点が多くあることがわかります。

年金とは

年金とは、老後の生活費を賄うために、現役時代の収入の一部を積み立てて運用し、引退後に受け取るシステムのことです。 定年後の収入の大きな部分を占めます。

運用成果に関わらず一定額が受給される確定給付年金と、運用成果次第で受給額が増減する確定拠出年金とがあります。

日本の公的年金制度

日本の公的年金制度は、積立金方式ではなく、現役世代が高齢者へ仕送りする制度になっています。 新会員が既存会員に貢ぐネズミ溝やマルチ商法に似たシステムで、いつ破綻してもおかしくありません。 (積立式年金もあります。詳しくは確定拠出年金をごらんください。)

現役世代が多く、高齢者が少い場合は、現役世代の負担が軽く高齢者の給付も多い、という状態になります。 一方、現役世代が少く、高齢者が多い場合は、現役世代の負担が重く高齢者の給付が少い、という状態になります。

金融商品としての年金

公的年金は、利回りから見た場合、魅力的な金融商品ではありません。 というのも、積立金方式ではないからです。 少子化が進むと、運用利益どころか、元本割れすら起こす可能性もあります。ハイリスクローリターン制度といっても過言ではないでしょう。

給付時期は65才からと決められている上、将来的にはもっと遅くなるかもしれません。 繰り下げ給付が60才から可能ですが、給付額が減少します。 また、途中解約はできません。つまり、流動性の全く無い金融商品です。 仮に50才で癌になり、余命3年となったとしても、解約して入院費用にあてることはできません。 ただし、障害者と認定されれば障害基礎年金は支給されます。

さらに、国民年金は強制加入のうえ、25年以上保険料を納付しないと1円も支給されないという、加入者の権利を無視したシステムになっています。 また、国が途中で給付金額等を変更する可能性があるため、20代の年金はいくらもらえるか全くわかりません。

ただし国民年金には国庫負担部分があり、厚生年金は事業主負担部分があります。 また年金掛金は社会保険料として全額所得控除される節税効果もあります。実質的な保険料(自己負担部分)と給付を比較すると悪くないかもしれません。

自分年金を作る

年金問題は2005年現在でも国会で議論されているので、今後どうなるかは分かりませんが、おそらく年金給付だけでは老後の生活費には足りないでしょう。 自分の資産を責任を持って運用し、自分年金を作る必要が有ります。

年金シミュレーションで、年金の掛金を自分で資産運用した場合の給付金のシミュレーションができます。

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